狛江市は、東京都のほぼ中央に位置し、南部は多摩川を挟んで神奈川県川崎市に接しています。狛江市の人口は、令和5年5月1日時点で約83,000人(約43,400世帯)となっています。
市の面積が6.39平方キロメートルと東京都の中で最も小さく、全国の市の中でも埼玉県蕨市に次いで2番目に小さい都市です。その分人口密度が高く、全国市町村で3番目となっています。
東部は、世田谷区と接しており、都心への通勤に便利な環境と豊かな自然をあわせ持ち、利便性とのんびりできる暮らしの両方を求める人に適した街となっています。
新宿駅まで約20分でアクセスでき、駅周辺はショッピングにも便利なため、住宅地として発展しており、移住者によって人口は一貫して増加傾向、2030年頃にはピークを迎えるといわれています。
また、狛江市はとても治安が良く、犯罪発生件数は東京26市の中で25位と低いです。交通事故も少なく、交通人事故件数は東京26市のなかで25位、交通人身事故発生率は26位と事故にも遭いにくい街といえます。
一方、少し郊外に足をのばせば、南部の多摩川沿いや野川緑地公園など自然と触れ合えるスポットがあります。
野川緑地公園は、野川の小金橋のたもとから狛江市役所近くの小田急線の線路まで、旧野川の川筋に沿って約2.2kmに渡って整備された緑地公園です。
約4,500本の樹木や草花が植えられており、サクラやツツジ、キンモクセイなど、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。自然豊かな散歩道として人気があります。
狛江市の観光スポットとして知名度が高いのが「泉竜寺」。東大寺の別当(寺務を総括した僧)として知られる「良弁僧正」(ろうべんそうじょう)が創建したといわれるお寺です。
境内には江戸時代中期に再建された本堂をはじめ、幕末期に建立、及び再建された開山堂、鐘楼、山門などが残されています。
狛江駅の西部にある「伊豆美神社」も狛江市を代表する史跡。市内では一番大きな神社とされ、パワースポットとしても人気です。
参道の入り口にある石造の鳥居は、1651年(慶安4年)に寄進された物。
狛江市の文化財に指定されており、さらに二の鳥居は関東三大鳥居にも選ばれています。
「むいから民家園(狛江市立古民家園)」は、小田急線狛江駅から徒歩10分ほどの所に位置する、江戸時代の古民家を移築・復元した施設。
「むいから」とはこの地域の方言で、古民家の屋根に使われている麦わらのことです。園内には「旧荒井家住宅主屋」と「旧髙木家長屋門」の2棟が復元されており、どちらも自由に見学が可能です。
亀塚古墳は、本来は全長約40m、高さ6mほどを測る帆立貝型の前方後円墳でした。現在はそのごく一部が残されており、徳富蘇峰の筆による「狛江亀塚」の石碑があります。
5世紀末頃に築造された古墳で、昭和26年に行われた発掘調査では、鏡・馬具・装飾具・武具・埴輪など多彩な副葬品が出土しました。
玉川碑(万葉歌碑)は、平井薫威が文化2年(1829)に建立した歌碑で、松平定信が揮毫した万葉集の古歌が彫られていましたが、文政12年(1829)の多摩川の洪水によって流失しました。
現在の歌碑は、定信を崇敬する渋沢栄一の援助によって、大正13年(1924)に再建されたものです。
《有名スポット一例》
・伊豆美神社 |
東京都狛江市中和泉3-21-8 |
・泉龍寺 |
東京都狛江市元和泉1-6-1 |
・亀塚古墳 |
東京都狛江市元和泉1-21 |
・狛江市立古民家園(むいから民家園) |
東京都狛江市元和泉2-15-5 |
・野川緑地公園 |
東京都狛江市和泉本町1丁目10−13 |
・玉川碑(万葉歌碑) |
東京都狛江市中和泉4-14 |