遺品整理について徹底解説
家族や身内の親しい人が亡くなった後には、遺品整理という作業を行わなくてはいけません。
亡くなってすぐは手続きなども多く忙しくなりますし、また気持ちの面でも故人のことを嫌でも思い出す作業になるので、辛くて自分ではできないと思われている方も少なくないかも知れません。
ですが遺品整理は大切な故人と向き合い、感謝し送り出す大切な作業でもあります。
そこで今回は、遺品整理を行うタイミングや手順、そもそも何をするのかまでを詳しく紹介していきます。
この記事が、遺品整理でお困りの方の参考になれば幸いです。
目次
そもそも遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなった方の遺したものが遺された遺族や身内にとってどのような価値があるかを判断し直し、要不要を判断していく作業となります。
遺品整理は物だけでなく、遺族が気持ちに区切りをつけ、「思い出」を整理する大切な作業でもあります。
故人との思い出を振り返りながら、遺しておくもの・処分するものを判断していきましょう。
不用品処分とはどう違うのか?
遺品整理も不用品処分も、いずれも亡くなられた方のものを整理し、不要な物を処分する作業には変わりありません。
しかし、その2つは故人の「想い」にできるだけ配慮するかどうか、という点で異なっています。
遺品整理を家族で行ったり、また遺品整理専門の業者に頼む場合は一見すると価値のなさそうなものでも、立ち止まって故人とのつながりを考えます。
家族や友人にこれを引き継いでもらいたいかどうか、を故人がどう思って遺したのだろうかということに考えを巡らせ、その上でどうするかを決めていきます。
しかし不用品回収・処分の場合では業者はそうした配慮はしてくれず、もし思い出の品や写真など、本当は処分するべきではものも、見た感じで価値がなさそうと判断されると処分されてしまったということもあります。
遺品は大きく4種類に分けられる
遺品と一口に言っても、
・貴重品
・生前よく使っていたものなど、思い出のあるもの(形見)
・リサイクルできるもの
・処分するしかないもの
の4つに分けることができます。
それぞれの具体例をもう少し詳しく見ていきましょう。
貴重品
現金は勿論、
・故人の使っていた銀行のキャッシュカードやクレジットカード
・家や土地など、不動産の権利書
・身分証明書(免許証・保険証・パスポートなど)
・株式の証券
・宝石や貴金属、骨董品や絵画などの美術品
などの貴重品は、サイズは小さいものが多いですが遺品としてよく出てくるものの代表格です。
保険証や免許証などは本人が亡くなられた場合は必要な手続きをする必要があります。
銀行口座も亡くなってしまうとお金を引き出せなくなりますので、葬儀の際にも適切な処置が必要です。
自分では価値がわからない、昔のもので趣味に合わないという貴金属は鑑定業者に見せてみると適切な価格を示してくれますので、買い取ってもらいその金額を遺族で分配してもいいですね。
古いジュエリーをリフォームして今風のデザインに仕立て、子や孫で持っておくというのも素敵な供養の方法です。
土地の権利書などは相続など大きな財産に関わってきますので、税理士や司法書士などに相談してどうするかを決めると良いでしょう。
生前よく使っていたものなど、思い出のあるもの(形見)・写真や手紙
故人の方の生前の趣味が旅行や着物だったりした場合は、旅先で買ったものやコレクションしているものが多いかもしれませんね。
写真や手紙などが出てくることも多いです。こうした思い出の品は処分してしまうと手元に戻すことはできないため、家族間で慎重に話し合ってどうするかを決めたいものです。
時計やアクセサリーなど、資産価値が高そうなものは相続財産として扱わなくてはいけない場合もあるので気をつけましょう。
リサイクルできるもの
故人が使っていたもので、
・まだ使える家具家電
・鍋やフライパンなど金属製の調理器具
・衣類や古紙、ダンボール
こうしたものであれば遺族の家で引き取って使わせてもらうこともできるほか、しかるべきところに回収してもらってリサイクルし、再販したりパーツを取り出して再利用することが可能です。
状態がいいものなら買い取ってもらったり、NPO団体に寄付して社会貢献することもできます。
処分するしかないもの
明らかなゴミや壊れているものなど、残しておく理由もなく、リサイクルも難しそうなものは一般のゴミとして処分することとなるでしょう。
自治体のルールに従って処分したり、あまりに大量にあるのなら不用品回収業者に依頼します。
最近よく聞く「デジタル遺品」とは?
近頃はスマートフォンやパソコンを使いこなしている方も増え、そういったデジタルネイティブの方が亡くなられた時に困るのが、パソコンやスマートフォン本体や、その中に残ったブログやSNSのアカウント、ネットバンクの口座といった「デジタル遺品」の扱いです。
通常の遺品とは異なり、パスワードなどで管理されていて容易に編集できないことも多く、削除できたと思ってもバックアップが別のところに残っていたりするので、自分では手に負えないと判断した場合は専門の業者を呼ぶと良いでしょう。
遺品整理を行うタイミングは?
遺品整理はいつ頃行えば良いのでしょうか?
特に「この時に遺品整理を行わなくてはいけない」という厳格なルールもないので、賃貸住宅で早く家を空けないと家賃がかかってしまう…という場合でもない限りは各家庭の都合に合わせて行うことが多いですが、特に多いタイミングとしては以下の3つの時期になります。
法要のタイミングで遺品整理を行う
家のことや仕事で多忙であったり、遠方に住んでいる親族に何度も声をかけて集まってもらうのは大変です。
そのため、故人の方の四十九日や新盆、法事などのタイミングがあればその時に遺品整理をされるという方がやはり多いです。
親族が集まっている場なので相談しながら進めやすく、形見分けの際のトラブルも起きにくくなります。
葬儀後の手続きのタイミングで遺品整理を行う
葬儀の後は銀行や保険・公的書類のあれこれなどとにかくやらなくてはいけないことが多く、目まぐるしく時間が過ぎていきます。
そのため遺品整理はそうした細々とした手続きが全て済んでから、というご家庭も多く見受けられます。
事務的な課題が落ち着いてから、日を改めて遺品整理を行うのも良いですね。
遺族の気持ちに整理がついたら遺品整理を行う
賃貸住宅で期限が決まっている場合は別として、持ち家であればそんなに急いで遺品整理を行う必要もありません。
とくに親しい方が亡くなってすぐに遺品に向き合うのは、大きな悲しみを引き起こしてしまうこともありますので、気持ちが落ち着いてからゆっくりと整理しても良いでしょう。
じっくりと向き合うのが辛いからと、義務的に急いで片付けてしまうよりも、ひとつひとつの思い出を振り返って丁寧に遺品整理をしたほうが、故人の方も喜ばれるはずです。
遺品整理はどうやって行えばいいの?
遺品整理の方法は大きく分けて3つあり、
・遺族が自分で行う方法
・リサイクルや不用品回収業者を利用する方法
・遺品整理専門の業者を利用する方法
の中から自分に合ったものを選ぶことになります。
それぞれの方法をもう少し詳しく見ていきましょう。
遺族が自分で遺品整理を行う場合
遺品整理の一番望ましい形は、故人の家族の方が行うことではないでしょうか。
故人の方がどんなものが好きだったか、遺品にどんな思い出があるかもわかっているため、振り返りながら進めていくことができるでしょう。
費用の面でも業者を呼ぶより格段に抑えて作業ができるため、もし遺族の方の体力や時間が取れそうなのであればこの方法がオススメです。
しかし遠方で暮らしていてなかなか帰れなかったり、忙しくて時間が取れないという方も多いでしょう。
遺された方もすでに高齢で、体力・判断力共に衰えてきて難しいというご家庭も多いはずです。
さらに、亡くなったのが親しい身内の場合は遺品にも思い入れが強く、なかなか捨てることができないというケースもございます。
リサイクルや不用品回収業者を利用する場合
上記のように、家族が自分で遺品整理を行うことが難しいケースも増えてきたため、リサイクルや不用品回収業者・買取業者に遺品整理を依頼するということも一般的になってきました。
業者であれば自分たちで運ぶのが困難な冷蔵庫や洗濯機などの大きな家電は勿論、どんなものもまとめて回収してくれるため、一軒家で遺品が大量にあるという方や、1日で一気に片付けを進めてしまいたいという方にはオススメです。
また、まだ使えるものや価値のあるものは買い取ってもらえるため、不用品を少しでも現金化したいという方にもいいと思います。
しかし不用品回収のみの業者に依頼した場合は、指示がなければ思い出の物などもまとめて処分されてしまうことがあるので、もし探してほしいものや処分してほしくないものが事前にわかっていれば、作業の前にスタッフに伝えておきましょう。
遺品整理で扱いが困るもののひとつに、故人様が乗っていた「車」の処遇がありますが、車は中古車買取の業者を手配しましょう。
遺品整理専門の業者を利用する場合
近年では遺品整理を専門に行うサービスも増えてきましたので、こちらを利用する方も増えてきています。
不用品回収の業者や引越し業者が別事業として行っているところや、遺品整理を専門で行っている企業もあります。
どこからどこまでを行ってくれるのか、例えば回収したものの供養や、分配したものを離れて暮らす親族へ郵送してくれるかなど、サービスの内容は企業によって変わりますので、どこまでしてほしいのかを確認した上で相談すると良いでしょう。
遺品整理の料金相場
遺品整理を業者に頼む場合、気になってくるのがその料金です。
費用は部屋の広さや遺品の量・清掃や原状復帰が必要かどうかによっても変動してきますが、だいたい相場が
・1R…3万円~
・1LDK…8万円~
・4LDK以上、一軒家…20万円~
は見ておいたほうが良いでしょう。
部屋がたとえ小さかったとしても、物の量によっては当然目安の3万円を大きく超えてくることもあります。
業者を選ぶ際のポイント
遺族の気持ちに寄り添いながらも遺品整理を行ってくれる、不用品回収業者や遺品整理専門業者の専門サービス。
しかし、悲しみに暮れる遺族の気持ちに土足で踏み込むような雑な業者も残念ながら少なからずいます。
中には高額な費用を請求したり、価値のある遺品を何も言わずに回収して利益を得ているような不届きな業者がいることも確かです。
そうしたトラブルを避けるためにも、業者を選ぶ際には
・一般社団法人 遺品整理士認定協会に認定された遺品整理士が在籍しているかどうか?
・一般社団法人 遺品整理士認定協会に認定された優良事業所であるかどうか?
をチェックすることが大切です。
遺品整理士とは?
遺品整理士とは一般社団法人 遺品整理士認定協会が行っている民間の資格ですが、法令・実例に基づいた専門知識を持っているため遺品の取り扱いは安心して任せることができます。
遺品の供養やお焚き上げ、処分・リサイクルするものの判断も適切に処置を行ってくれ、必要であればアドバイスも行ってくれるため、こうした遺品整理士が在籍している業者を選べばトラブルは少ないでしょう。
またこうした遺品整理士の資格を持ったスタッフが在籍している業者は「優良事業所」として認定されているため、業者のホームページなどでこの認定のある業者であればまず大丈夫といえます。
優良事業所認定されている遺品整理業者10社
・遺品整理ネクスト 東京都大田区昭和島1-3-4
・株式会社バグジー 東京都町田市真光寺1-26-9
・株式会社澄プランニング 東京都国分寺市東元町2-8-5
・株式会社クリーンピース 東京都東久留米市下里2-14-23
・株式会社ネクストステージ 東京都東村山市廻田町2-4-3
・遺品整理のKATO 東京都福生市福生963-14
・横浜ベスト遺品整理社 神奈川県横浜市都筑区勝田町641番地
・ライフパートナー 神奈川県横浜市港北区新吉田東8-51-6
・株式会社トラッシュアップ 埼玉県八潮市緑町3-26-12
・遺品整理えんでんと 千葉県市川市新井1-12-27
まとめ
今は家族も自分も元気でも、いつかは必ず考えなくてはいけない遺品整理。
遺品整理は遺された遺族が故人の思い出と向き合う大切な儀式ですが、大変なことが多いのも確かです。
しかし正しい知識を身につけておけば、いざという時でも安心ですね。
時間的にも体力的にも自分たちで遺品整理を行うのが困難であれば、専門の業者を頼るのもおすすめです!
自分が遺品整理をしなくてはいけなくなった時、頼りにしたいのが遺品整理士認定協会より優良事業所認定されているエコピットです。
エコピットでは遺品整理士認定協会に認定された遺品整理士が在籍しているため、遺族の方の気持ちに寄り添った遺品整理を行うことができます。
もし遺品整理や生前整理で迷われたときは、ぜひ一度エコピットにご相談ください。
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