お風呂から出る時に、濡れた足のままで脱衣所や廊下に出るのはお部屋の床が濡れてしまいますし、せっかくお風呂に入ったのに少し不衛生な気がしますよね。
かといって、お風呂場を出る前に全身タオルで拭いてから…というのも暑い時期はなかなか難しいものです。
そんな時に役に立つのがバスマットです。
足をマットに乗せれば足の裏の水分を拭き取ってくれるため、快適にお風呂上がりの時間を過ごすことができます。
木のすのこや布のマット、水分を吸着しやすいマイクロファイバー製のものが主流でしたが、10年ほど前に大ヒットし、いまや定番となりつつあるのが珪藻土マットです。
見た目は石のような素材でできた薄いマットですが、水分を瞬時に吸収してあっという間に乾くので、出始めた当時は驚かれた方も多いと思います。
しかしこの珪藻土マット、落として割れたりしない限り捨て時が分からず、いざ処分しようと思った時にどうすればいいかお困りの方も多いのではないでしょうか。
一部メーカーの珪藻土製品(バスマット、トレー、コースター、調湿ボード等)から法令の基準を超えるアスベスト(石綿)が検出されたと発表がありました。
2020年頃からはアスベスト(石綿)の問題もあり、ご自宅でお使いの珪藻土マットがアスベスト含有のものだったらどうしよう?と捨てるに捨てられない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、意外と知らない珪藻土マットの正しい処分方法をご紹介していきたいと思います。
最近、水分の吸収力が落ちてきたかも?という珪藻土マットを復活させる方法も説明していますので、ぜひ最後までお読みください!
目次
珪藻土マットとはどんなもの?
足の裏の水分、水滴を素早く吸い取ってくれる珪藻土バスマット。
名前の通り、珪藻(けいそう)と呼ばれる植物プランクトンの化石でできた土を固めて
作られています。
珪藻土には水分の吸収やそれを素早く放出する特性があり、これがバスマットをいつでもサラサラと清潔に保てるため重宝されているというわけです。
珪藻土マットブームの火付け役ともなったのが、石川県金沢市で左官業を営むイスルギの子会社であるSoil株式会社です。
他社が珪藻土のコースターを発表する中、Soilはその吸水性、調湿機能に着目。いち早くバスマットの開発に取り組み、2009年に業界に先駆けてSoilバスマットを発表。
足を置いた瞬時に乾くこの不思議なバスマットは瞬く間にヒットし、このブームをきっかけに、今はニトリやホームセンターのカインズなど、様々なところで目にするようになりました。
Soilの珪藻土バスマットは抜群の吸水力と速乾性を誇り、素材である珪藻土も石川県や秋田県など安心の国産品。
素朴な色味やナチュラルなデザインが受け、安価な外国産の珪藻土マットも台頭してきた今なお根強い人気があります。
珪藻土マットのメリット!
珪藻土マットのメリットと言えば、
1. お洗濯の必要なし!
2. カビや雑菌が繁殖しにくい
3. 裏表がなく両面使用できる
という点ですね。それぞれをもう少し詳しく解説していきます。
お洗濯の必要なし!
濡れた足の水分を拭くマットですので、布やマイクロファイバーのバスマットは使用後じめじめしてしまいます。
湿ったバスマットに足を置くのは不快感がありますし、家族が多いお家では、頻繁に洗濯しなくてはいけませんよね。
珪藻土マットなら、吸収した水分を瞬時に放出するため、いつでもサラサラ。
使用後は専用のスタンドに立てかけておくなどすれば、さらに快適な状態で使用することができます。
カビや雑菌が繁殖しにくい
速乾性のある珪藻土には湿度を調節する機能もあり、カビや雑菌が繁殖しにくくなります。
濡れたマットを放置しているとそのうち雑菌が繁殖し、嫌な臭いがしてきてしまうこともありますが、珪藻土マットならその心配もありません。
裏表がなく両面使用できる
後で詳しく紹介しますが、珪藻土マットは長く使っていくうちに表面が皮脂や汚れで覆われてしまい、吸収力が落ちてきます。
そんなときは裏返してあげると、また新品同様の吸収力で使用することができるのです。
すのこや布のバスマットと違い、珪藻土マットには裏表がありません。
そのため、どちらの面も変わらぬ快適さで使用することができるのです。
珪藻土マットは有害って本当?石綿って?吸うとどうなる?
そんなメリットたくさんの珪藻土マットですが、2020年頃に世間を騒がせた出来事がありました。
それは、ニトリが販売していた珪藻土バスマットに、人体に有害な石綿を基準量以上使用しているものがあったというもの。
珪藻土を固まらせるための接着剤や、マットに強度を持たせるための強化剤として使用されていた石綿(アスベスト)ですが、長期間吸い込んで体内に残留したままだと肺がんや肺が線維化するなど人体に重篤な害があり、現在では全面的に仕様が禁止されているものです。
ニトリは2016年12月~2020年12月まで販売していた珪藻土マットに石綿が使用されていたとして回収を呼びかけていますが、マットを割った際に出た粉塵などを年単位での長期間吸い続けない限り、人体に健康被害が出ることはないので過剰に心配しすぎることはありません。
現在ニトリで販売されているものは石綿の使用はありませんし、購入の際は「アスベストフリー」と記載がある珪藻土マットを買うようにすれば、人体に影響はないのでご安心ください。
珪藻土はどのくらい使えるの?
私達のお風呂上がりの時間を快適にしてくれるバスマット。
その寿命は約2年と言われています。
化石の堆積した土である珪藻土の表面には、調湿するための穴が無数に空いています。
この穴のあかげでその吸水性・速乾性を実現できているわけですが、長く使用していると皮脂などでその穴がふさがり、やがて機能が落ちてきてしまいます。
珪藻土マットを長持ちさせるコツはある?
約2年で寿命を迎えてしまう珪藻土マット。
それでも、少しでも長く使いたい!という方向けに、簡単なお手入れ方法をご紹介します。
陰干しする
すぐに水分を放出して、常にサラサラの状態を保っていられるのが珪藻土マットのメリットですが、その吸水性が落ちてきたな…と感じたときには影干ししてみるといいかもしれません。
脱衣所の床に平置きしておくよりも、早く珪藻土マットの中に溜まった水分を除去することができるでしょう。
早く乾かしたいからと直射日光に当ててしまうとひび割れてしまうことがありますので、くれぐれも日の当たらない、風通しのいい場所に干しましょう。
半日から1日干すのがオススメです。
紙やすりをかける
珪藻土マットの吸水力の低下は、その表面に空いた穴が皮脂や汚れで塞がってしまうことが原因です。
そのため紙やすりで表面を削ってその汚れを落とし、穴を露出させれば吸水力は復活します!
ショップによっては最初から紙やすりが付属していることもあるので、それを使うと良いでしょう。
全体に丁寧にペーパーをかけ、終わったら乾拭きして粉を落とします。
削った際に出る粉を吸い込まないように注意し、掃除機などでしっかりと取り除くようにしましょう。
※アスベストが混入している珪藻土マット、またはその可能性が高いものについては紙やすりをかけてその粉塵を吸い込んでしまうと危険です。
日常の使用には問題ないことがほとんどですが、吸水性が落ちてきたタイミングで買い替えや処分を検討しましょう。
捨ててしまうのはまだ早い!割れてしまった珪藻土マットの使い道
もし珪藻土マットが割れてしまったからと言って、すぐにごみとして捨ててしまうのはもったいないかもしれません。
その特性を活かして、
・靴箱や押し入れなどに入れ、除湿剤や消臭剤として使う
・傘立ての下などに置いて、傘の水滴を吸ってもらう
というように、まだまだ生活に役立てることができるのでオススメです。
珪藻土マットの捨て方5選
上記の方法を試しても珪藻土マットの吸水力が復活しない…という場合には、残念ですが処分を検討したほうがいいかもしれません。
珪藻土マットの処分方法には大きく分けて
1. 粗大ごみとして処分する
2. 不燃ごみとして処分する
3. 自治体によっては「陶器ごみ」扱いで処分する
4. メーカーや販売店で回収してもらう
5. 不用品回収業者に依頼する
という5種類の方法があります。
自治体や珪藻土マットの状態によって適した方法が変わってきますので、それぞれを詳しく紹介していきましょう。
1.粗大ごみとして処分する
多くの自治体では1辺の長さが30センチを超えるものを粗大ごみとして処分するようにというルールが設けられています。
バスマットは大半が30センチを超えますので、粗大ごみとして処分することになると考えられます。
費用は自治体によりますが数百円で済むことがほとんど。
回収の申し込みをしたら粗大ごみシールを貼り、あとは回収日当日に指定の場所へ珪藻土マットを運び出せばOKです。
費用も安価で済み、珪藻土マットくらいの重さのものであれば運び出すのも苦ではないため、選びやすい手段と言えるでしょう。
デメリットとしては、回収日は月に1~2回ほどしかないため、処分したいときにすぐに捨てられない、というところでしょうか。
2.不燃ごみとして処分する
一人暮らし用の小さな珪藻土マットやコースター、食器の水切りなどに使用していた30センチ以下の珪藻土マットであれば、不燃ごみとして処分できる自治体も多いでしょう。
回収日に指定の袋に入れて、他のごみと同じように出すだけなので費用もかかりません。
3.自治体によっては「陶器ごみ」扱いで処分する
自治体によって珪藻土マットは不燃ごみではなく、食器などと同じ扱いの「陶器類」という区分で処分しなくてはいけないこともあるかもしれません。
処分方法は不燃ごみ同様、袋に入れて指定場所に出すだけなので簡単ですが、割れたガラスや陶器などと一緒に出す場合は新聞紙などで包み、上から「割れ物」と書いておくなどし、他の方が怪我をしないように工夫すると良いでしょう。
4.メーカーや販売店で回収してもらう
先程もお話したアスベスト(石綿)。石綿が含まれている珪藻土マットはごみとして出すことはできません。
石綿の混入が認められる珪藻土マットを販売していたメーカーは
・ニトリ
・カインズ
・株式会社ワッツ
・堀木工所
・不二貿易株式外社
・Amazonに出品されている一部商品
となります。
各メーカーの公式サイトでアスベストが含有されている珪藻土マットの型番や販売期間、該当商品かどうかの見分け方などを公表している他、厚生労働省のサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/other/pamph/index_00003.html)
でも自分が使用していたアスベストが含まれている珪藻土商品を発表していますので、自分が使っていたものがこれに該当する場合は販売店・メーカーに回収してもらいましょう。
当時のレシートがなくても問題ありません。
袋に二重に入れ、ガムテープなどで密閉して保管しておかなくてはならない他、自分で販売店まで持ち込んだり発送しなくてはいけませんが、無償で回収してもらえます。
どこで 買ったかも覚えていない、そもそもアスベストが混入しているバスマットかもわからない…という場合でも、お住まいの自治体の生活課や環境課などに問い合わせてみると、ゴミ収集所やクリーンセンターへ出すことができることもあります。
5.不用品回収業者に依頼する
もう使わない珪藻土マットが大量にある場合や、珪藻土マット以外にも処分してほしいものがたくさんある、引っ越しなどで急いでいて回収日を待っていられない…というときには不用品回収業者に依頼するのがオススメです。
不用品回収業者であれば、粗大ごみの回収予約をして手数料分のシールを購入するといった事前の手続きなども必要ありません。
処分したいものが多岐にわたる場合、それぞれの粗大ごみシールを購入したり、種類ごとのルールに則って捨てたり…というのはたいへんな手間ですしなかなか部屋も片付きませんが、この方法ならあっという間に不用品がなくなります。
面倒な梱包や運び出しからお願いできるため、こちらがすることは何もありません。
費用は最低でも数千円ほどかかってしまう分、いちばん手間のない方法と言えます。
回収日時も自分の都合に合わせてスケジュールを組んでくれますし、早ければ最短即日での作業となる場合も。
一般ごみに珪藻土マット出す場合は回収日まで待たなくてはいけないので、お急ぎの方でも安心ですね。
珪藻土マット一つだけで依頼すると燃料費・人件費もかかるため割高になってしまいますが、他にも処分するものがたくさんある場合はそれらもまとめて処分できるため、楽でオトクな方法です。
業者によっては積み放題プランや定額のパックを設けているところが多いため、物量に合わせてそうしたパックを選べば、珪藻土マットだけでなく大掃除や引っ越しで出た不用品も一掃することができます。
悪徳業者には注意!
いいことづくめの不用品回収業者ですが、数ある不用品回収業者の中には
・最初に提示した金額とは違う額を要求してくる
・回収したものを不法投棄している
・頼んだもの以外も勝手に回収してしまう
といった悪徳なところも存在するので注意しましょう。
家に上げてしまうと断りづらかったり、こちらが条件を飲むまで居座られてしまったというような被害も報告されていますので、まずは関わりを持たないことが先決です。
・軽トラックで「無料回収」を謳いながら巡回している
・何でも無料回収!というようなチラシを無作為に投函している
・金額の問い合わせに対して回答が不明瞭
・不要品の処分に関する資格・許可を持っていない
といったところには、まず頼まないほうが良いでしょう。
検索すると数多くの不用品回収業者が出てくるため、どこに頼めばいいか迷ってしまうと思いますが、自分の目で信頼できる業者を見極めることも大切です。
珪藻土マットを処分するときに注意すること
珪藻土マットを処分する際の、代表的な処分方法について解説してきました。
それではここで、注意点のおさらいです。
可燃ごみで出すのはNG
珪藻土は化石を主原料とした土です。
ガーデニングに使用した土などは少量であれば可燃ごみに出せる自治体もありますが、珪藻土マットは可燃ごみで出しても回収してもらえませんので注意しましょう。
サイズによって粗大ごみか、不燃ごみまたは陶器類として出すという自治体がほとんどです。
アスベスト含有の商品か確認を
何度か説明している通り、人体に影響のあるアスベスト(石綿)が含まれている珪藻土マットは一般ごみとして処分してはいけません。
お使いの珪藻土マットが該当するかを必ず調べ、もしそうであれば密閉して保管しメーカーや購入したお店に回収してもらいましょう。
まとめ
いつでもカラリと乾いた状態で清潔に使用できるのが魅力の珪藻土バスマット。
その主な処分方法を紹介してまいりました。
メーカーや購入時期によってはアスベストの入ったものをお使いの可能性もありますが、細かく粉砕してその粉塵を長期間吸い込み続けない限りは問題がないとされています。
それでもこの珪藻土マットを使い続けるのが不安だ、という方やちょうど買い替えるタイミングだった、という方は、ぜひエコピットへご相談ください。
珪藻土マット処分のご相談はもちろん、他にまとめて処分したいものがあるという場合も大歓迎です。
梅雨入りし、じめじめと嫌な湿度が続いていますが、吸水性抜群の珪藻土マットで快適にこのシーズンを乗り切りましょう!
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