2023/07/28
毎日スーパーで見かけない日はないと言ってもいい、生鮮食品の入った白い食品トレイや魚の保冷用の箱。
どちらも発泡スチロールという素材でできていますが、家電や家具を購入したときや、通販商品の隙間を埋めるときにも緩衝材としても使われていて、わたしたちにとってたいへん身近なものですよね。

そんな発泡スチロールですが、身近な素材だけに、

・すぐに溜まってしまって困っている!
・お肉のタレなどで汚れた発泡スチロールはリサイクルできるの?
・かさばるので早く捨てたいけど、何ゴミで捨てたら良いのかわからない!

とお困りの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、生活で見かけることの多い発泡スチロールの種類やその正しい処分方法についてご紹介したいと思います。
自治体ごとの発泡スチロールの扱いや、なるべくかさを小さくする方法など、幅広い内容に触れていきますので、これを読めば発泡スチロールの処分に困ることはもうありません。

それでは詳しく見ていきましょう!

発泡スチロール

そもそも発泡スチロールは何でできているの?

白くて軽いのが発泡スチロールの特徴ですが、その正体は石油なのです。
石油からできたポリスチレンという物質を小さなビーズにし、それを約50倍もの体積に発泡させて作られています。
石油からできている、と聞くと地球環境に悪いもののように思えてしまいますが、発泡して膨らませているため製品体積のおよそ98%は空気です。
原料である石油は2%ほどしか使用していないため、省資源な素材であると言えます。

元々はコルクのかわりとして使われていましたが、
・軽量で加工が容易
・断熱性が高い
・耐久性が高い
・省資源性・リサイクル性も高い
という優れた特性を活かし、今やわたしたちの生活に欠かせないものとなっています。

発泡スチロール

ご家庭で出がちな発泡スチロールの種類

上で述べたように、加工が容易な発泡スチロール。
そのため生活していく上で出る発泡スチロールのごみにはいくつか種類があります。

生鮮食品などを入れるトレイ

ご家庭で一番目にする機会が多いのはこのトレイのタイプの発泡スチロールではないでしょうか。
お肉やお魚といった生鮮食品はもちろん、お惣菜や納豆などもこの発泡スチロールを様々な形や、模様をつけるといった加工を施された容器に入って売られています。

軽くて陶器のように割れてしまう心配もなく、熱い食材も熱いまま入れておけるため、テイクアウトや出前での料理も発泡スチロールの容器に入っていますよね。

保冷用に使われる箱型の発泡スチロール

魚屋さんなどで、市場から入荷した新鮮な魚介類が陳列された、氷の敷かれた箱。
あれはよく見ると発泡スチロールでできていますね。
さかなばこ、とろばこという名前で呼ばれていて、元々は木でできたものが主流でしたが、最近では発泡スチロールのその断熱性の高さを活かし、魚の保冷に重宝されています。

家電の梱包に使われる大きな塊

掃除機などの家電をや組み立て式の家具を購入した時に、箱を開けたらぴったりと発泡スチロールの塊が入っていて驚かれた経験はないでしょうか?

箱の中で商品が動いて破損することのないよう、隙間なく留めておくのも緩衝性の高い発泡スチロールならではの仕事です。

食品トレイなどに用いられているものと比べると、かなり丈夫な発泡スチロールで作られているものも多く、購入した商品の大きさによってはそれだけでごみ袋がいっぱいになってしまったという体験談も。

建材の中の発泡スチロール素材

リフォームなどをすることがない限り、日常生活で目にすることは少ないですが、住宅用の断熱材としても発泡スチロールは優秀です。

経年劣化が少ない発泡スチロールは水濡れにも強く、その耐久性の高さは長く家屋を支えてくれています。

発泡スチロール

発泡スチロールを処分する方法

不要になった発泡スチロールを処分するには、様々な方法があります。
発泡スチロールの種類や量、状態や、お住いの地域によっても適した処分方法は変わってきますのでそれぞれを詳しく見ていきましょう。

スーパーの回収ボックスへ持ち込む

スーパーの出入り口には、ペットボトルや発泡スチロールでできた食品トレイを持ち込むための回収ボックスが設けられていることがあります。

費用はもちろん無料で、誰でも利用することができます。
よく利用するスーパーであればお買い物のついでに持っていき、ボックスへ入れてからお買い物をすればいいのでとても楽ですよね。

ボックスへと集められた食品トレイはリサイクルされ、また食品トレイへと生まれ変わるほか、また別のプラスチックへと再利用されます。

エコで便利な方法ですが、トレイは軽く水洗いして乾かしておく必要があり、

・汚れた食品トレイ
・納豆のパック
は回収できません。

また、スーパーの回収ボックスでは

・プラマークのないもの
・食品トレイではない発泡スチロール
・プラスチックの皿

なども回収はしてもらえないので混同しないように注意してくださいね。

自治体の一般ごみとして捨てる

次に身近な方法としては、自治体のゴミ回収に発泡スチロールを出すというものです。

自治体によって分別は異なりますが、発泡スチロールは

・プラスチックごみ
・資源ごみ
・容器包装プラスチックごみ

などに分類されます。
食品のタレなどがついたままの汚れた食品トレイや、濡れている発泡スチロールはリサイクルが難しいため、可燃ごみで捨てなくてはいけない自治体もありますので注意です。

また、30センチや50センチを超える大きさで、割ったり切ったりができず指定の袋に入らないような大きさの梱包用の発泡スチロールは、粗大ごみで処分しなくてはいけないケースも。

全国的に発泡スチロールがどのような区分になっているかというと、

・千葉県…汚れた発泡スチロールはその他プラスチックごみ、汚れのないものはリサイクルするプラスチックごみ
・埼玉県…食品用トレイ・保冷用の発泡スチロールはプラ資源ごみ(50センチ以下に切る)
・愛知県…緩衝材の発泡スチロール・食品トレイはプラ容器包装ごみ ※食品トレイはなるべく回収ボックスを利用することを推奨
・大阪府…汚れは落とし、なるべく小さくして容器包装プラスチックごみ ※粒状の緩衝材は対象外
・岡山県…食品トレイは回収ボックスか資源化物扱い、その他の発泡スチロールは可燃ごみ

…というように、所変わればその分別ルールも様々だという結果でした。
遠方へ引っ越しするというときは、引越し先でごみ出しのルールが大きく異なる場合もありますので、発泡スチロールに限らずまずは自治体のホームページや街の掲示板を確認しましょう。

家電量販店で回収してもらう

家電の梱包用に使われていた発泡スチロールに限っての話ですが、家電店に持っていくと引き取ってもらうことができます。
ただしその家電を購入した店舗でのみ使える手段ですので、あまり何度も使える方法ではありませんね。

発泡スチロール

かさばる発泡スチロールをコンパクトにするには?

回収ボックスのあるスーパーへ行くまでの間やごみの日を待つ間に、発泡スチロールのごみがかさばってきて困る…というときはないでしょうか?

発泡スチロールは軽いので運びやすいのですが、案外かさばるのが難点です。
そんなとき、場所を取らずに発泡スチロールを細かくできる方法をお教えします。

手で割く、カッターナイフで裁断する

食品用のトレイは薄くて柔らかいため、トレイそのままで保管しておくより手で丸めたり割いたりしておくと、袋の中でかさばらずに済みます。

梱包用の発泡スチロールは薄い板状であれば簡単に折れますし、厚みのあるものでもカッターナイフなどで切れ目を入れてから力を入れれば、簡単に割ることができますよ。

スチロールカッターを使う

立体造形などの工作をする人でないとあまり馴染みのない工具ですが、発泡スチロールを切る専用のカッターというものもあります。

・のこぎり型
・電熱線型

とタイプがありますが、クズの出ない電熱線タイプのスチロールカッターがおすすめです。
熱で発泡スチロールを溶かしながら切っていくので、力もいらず楽ちんです。

スチロールカッターで切る
発泡スチロールがあまりに大量にあるときや、定期的に発泡スチロールを捨てる機会があるという方であれば、スチロールカッターを購入してもいいかもしれません。

最近ではDIYブームなどから、100円ショップでも購入できますので、大きな発泡スチロールをよく処分する機会があるのでしたら一つ持っておいても損はありません。

発泡スチロール

絶対にしてはいけない発泡スチロールの捨て方

洗って乾かしたり細かく切ったりと、適切な処分に少し手間のかかる発泡スチロール。
その手間が惜しいからと言って、適当に処分しようとしていませんか?
その処分方法、実は法律違反かもしれませんよ。

発泡スチロールを燃やして処分する

敷地内に庭や畑があり、そこで日常的に紙ゴミなどを処分している方もいらっしゃると思います。

汚れた発泡スチロールは可燃ごみになる自治体が多いのだから、発泡スチロールも家の焼却炉で燃やしてしまえばいいか、と考える方も中にはいらっしゃるかもしれません。

ですが、現在「野焼き」行為は一部の例外を除き法律で禁じられているため、家庭で出たごみを焼却して処分してはいけないのです。

住宅が密集するようになった現代では、一部の家庭で野焼きを行うと洗濯物に煙の臭いや煤がついたという苦情や、火事の危険性が指摘されています。
発泡スチロールは石油製品ですので、燃やした際には悪臭や人体に影響のあるガスも発生してしまいますので、くれぐれも、焚き火で発泡スチロールを燃やして処分しようとは考えないようにしてください。

法律を無視して野焼きを行った場合、「5年以下の懲役、1000万円以下の罰金」のいずれか、または両方が科せられるといった罰則があります。

シンナーなど有機溶剤で溶かす

子供の頃の工作の際に、発泡スチロールに油性ペンで線を書こうとしたらその部分が溶けてしまったという経験はないでしょうか。

発泡スチロールは
・油性ペンのインクに含まれる「キシレン」
・ガソリンや除光液に含まれる「アセトン」
・柑橘系フルーツの皮に含まれる「リモネン」

といった成分と触れ合うことで、溶ける性質を持っています。
しかしこの方法で発泡スチロールを溶かして処分してしまおうと考えるのは絶対におやめください。

発泡スチロールを溶かした有機溶剤が揮発した空間にいると健康被害が出る恐れもありますし、ガソリンなどを使用すると不注意から火災になってしまうこともあります。

番外編:発泡スチロールの掃除に掃除機はNG

手で割ったりして発泡スチロールの箱や梱包材を解体したときには、小さな粒状態の発泡スチロールのクズが出ます。

壁や床だけでなく、洋服やペットにいつの間にか静電気でくっついていることがあるのですが、面倒だからとこれを掃除機で吸ってしまうと掃除機の中にも詰まってしまうことがあります。
思わぬ故障につながることもありますので、発泡スチロールのかけらは掃除機で吸ったりはせず、粘着テープなどを使ってこまめに取り除きましょう。

発泡スチロールは売れる!?驚きの処分方法

ごみにしか見えない発泡スチロールが、実は売ってお金にすることができると言ったら驚きますよね。

とはいえ発泡スチロールは通常のリサイクルショップでは当然買い取ってもらえませんので、お金に変えるには別のところで買い取ってもらう必要があります。
次はその方法を見ていきましょう。

発泡スチロール専門の業者に買い取ってもらう

普通のリサイクルショップなどではなく、廃棄物処理事業(リサイクル事業)が近くにあれば発泡スチロールを買い取ってもらえることがあります。

ただしよっぽど大量であっても数十円ほどが相場となりますので、過度な期待はせず、処分できたらいいなくらいの気持ちで聞いてみると良いでしょう。

メルカリやヤフオクで発泡スチロールを売る

幼稚園などのお子様の工作で、急に発泡スチロールの食品トレイや箱がたくさん必要になることがあります。
そうした需要を見越して、ある程度まとまった数の発泡スチロールであれば売ってお金にすることも可能です。
きれいに洗って乾燥させておき、サイズ別で用意しておくとよいでしょう。
捨てようと思っていたものが誰かの役に立ち、しかもお金にもなるのでしたら一石二鳥ですよね。

発泡スチロール

不用品回収業者に発泡スチロールを回収してもらう方法も!?

ここからは、処分に費用はかかるもののそれ以外のメリットの大きい処分方法の紹介です。
最寄りのスーパーに回収ボックスが置いていない
ごみの分別が面倒で捨てられず困っている
発泡スチロール以外にも処分したい不用品がたくさんある

という方には不用品回収業者への依頼がおすすめです。

ごみで捨てたり回収ボックスへ持っていったりするのに比べ、費用はそれなりにかかりますが、汚れてしまった発泡スチロールを洗う手間や分別する手間もかかりませんし、回収日を待たずにその日に部屋をスッキリさせることができます。

ごみ出しの時間が合わず発泡スチロール以外のものも溜め込んでしまい、家全体が散らかってしまい困っているという方にも不用品回収業者はおすすめです。
都合の良い日時を指定して待っているだけで、あとはスタッフが梱包や運び出しから全て行ってくれるので、片付けに時間も手間もかけられないのでしたら一度プロに任せてみてもいいと思います!

悪徳業者に注意!

発泡スチロールだけでなく、様々な不用品を回収・処分してくれる便利な不用品回収業者ですが、近頃は悪徳業者も出回っているので関わらないように見極めなくてはいけません。

・「無料回収」と謳っていたので依頼したら、回収「だけ」が無料で積込に法外な金額を要求された
・価値があるはずのものも無理やり回収されてしまった
・威圧的な態度で居座り帰ってくれないので根負けして依頼してしまった
・回収してもらったものを不法投棄していたと警察から連絡が来た

と言ったトラブル報告が後を絶ちません。
リサイクルというのには、物を再資源化するコストの他にもそれを運ぶ人の人件費や車両費など、様々な費用がかかるものです。
「無料回収」などの甘い言葉には惑わされず、誠実に仕事をする業者を選んでほしいですね。

まとめ

毎日の生活で目にしない日はないであろう、発泡スチロールの意外と知らない処分方法について紹介してまいりました。

洗って乾かしたり裁断したりと、他のごみに比べると少し手間がかかってしまいますが、そのひとつひとつは難しいものではありません。

これまで可燃ごみに一緒くたに捨てていた、という方も、今後はスーパーの回収ボックスを活用するなど、地球に優しい方法を試してみてくださいね。

家電を購入したときの箱や発泡スチロールが大量にある方、また発泡スチロール以外にも廃棄したいものがたくさんあって手がつけられない方は、我々エコピットにお気軽にご相談ください。

地球環境に配慮した適切な方法で、発泡スチロールを始めとした不用品を回収・処分させていただきます。

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